敷地は北側と西側に道路がある角地で、北側道路より1.5mくらい高くなっていました。
西陽も嫌いでないと言うクライアントの話しから、西側の私道に面して建物を開き、南西の角にテラスを作り、コートハウスのような構成にしました。
道路より高い地盤を利用して地下に車庫を造り、車庫のある部分と無い部分により1階はスキップフロアーになっています。1階はひとつにつながるコンクリートの空間、2階は柱・梁で分割された木空間、ふたつの質感を楽しめる家です。
1997年 撮影・鈴木 豊氏
[ キーワード ]
混構造・ガレージ・中庭・ロフト・暖炉
[ 概要 ]
構造・鉄筋コンクリート+木造 規模・地上2階地下1階建 敷地面積・124.44m2(37.71坪) 延床面積・169.52m2(51.27坪) 用途地域・第1種低層住居専用地域
北西からの外観。敷地の高低差を利用して地下に2台分の車庫を設けています。それにより、1階の床はスキップして、北側道路より高い位置にあり、道路からの視線が気になりません。
北側道路から見た外観。1階はコンクリート造、2階は木造です。
右側が玄関。左側の畳のコーナーは、設計当時小さかったお子さんを寝かせておくコーナーだったが、今はお嬢さんが絵を描く可愛いコーナーになっています。
ダイニングからリビングと、西南のテラスを見ています。スキップフロアーになっていて、リビングはダイニングより1m程下がっています。
床が下がったことにより、リビングの天井は高くなっています。また、右外の北側道路より床が高い位置にあるので、横長の大きな開口をあけても、道路からの視線は気になりません。
ダイニングからキッチンを見返しています。ダイニングの上は吹き抜けになっています。ペンダントライトが引き立ちます。
南西に位置するテラス。デッキはわれわれがデザインし、クライアントと友人の方達のセルフビルドです。西側に開けていても、これだけ樹木があれば西陽の負荷も気になりません。
階段を上がりきった所から、ダイニングと子供室を見ています。ハシゴは小屋裏へ上がるためのもの。
子供部屋。子供室は引き戸になっていて、開けておくと吹き抜けと一体になります。