小岩の家・実施計画

以前設計ノート「小岩の家-1」でレポートした住宅が竣工します。
計画の最終形をレポートします。
「小岩の家」は祖父母が暮らしていた小さな土地(36.61㎡・11.07坪)ですが、ここに暮らす事ができるでしょうか、とクライアントご夫婦が尋ねて来た事から始まりました。
敷地は北側に隣家が迫っていますが、ほかの3方向は開けています。ご夫婦二人とも仕事をしているので、帰宅時の買い物の荷物をすぐ置けるように、キッチンや寛ぎのスペースは玄関に近い位置が理想、という暮らし方や、限られた広さですがテラスや物干し場が欲しい、という要望に対して、道路から1.5m上がったところに寛ぎのスペースを集め、その空間と繋がる1.5階に寝室ともリビングの延長ともなるスペースを設けました。さらにそこから半階上の最上階に、建築面積の三分の一の広さの脱衣・浴室を設け、眺めの良いテラスのような、物干し場ともなる空間としました。ここからスカイツリーも眺望できます。
限られた空間では、床のレベルをずらして行くことが有効です。「小岩の家」では、手が届くところに床が続くような構成にして、空間の連続性を計画しました。建築面積6.6坪という家ですが、小ささを活かし、ホームコネクターという金物と集成材を使用し、耐力壁に頼らない架構を組む事で、内と外の連続性のある立体的なワンルーム空間を可能にしました。
当初、
 リラックスできるリビングとダイニング
・ 床座の生活
・ 短い機能動線
・ 明るく眺めの良い浴室
・ ウッドデッキ
・ シンボルツリー
・ 素材感がはっきりある家、という要望があがっていました。
あらためて最終形と見比べてみると、ほとんどの要望を実現することが出来ました。
そして、ウッドデッキは出来ませんでしたが、小さな庭のような道路際の外構に枕木を敷きました。シンボルツリーは同じく道路までの庭に植える木を選定中です。

用途:一戸建ての住宅
規模:地下1階、地上2階
構造:RC造+木造(ホームコネクター)
敷地面積:36.61㎡
建築面積:21.95㎡
延床面積:63.07㎡
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自己紹介

住宅設計について

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大塚 聡・略歴

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受賞

浅草九倶楽部+浅草九劇・2017

エンガワの家・2012年

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下北沢の家・2010年

経堂の家・2009年

高尾の家・2007年

中野中央の家・2005年

白州の週末住宅・2005年

北沢の家・2004年

桜新町の家・2004年

遠州浜の家・2002年

軽井沢のゲストハウス・2002年

大和町の家・2000年

深沢の家・1997年

計画案・MYOプロジェクト

コンペ優秀賞・暮しの道具

コンペ案・三次市民ホール

コンペ案・沖縄県看護協会

設計のプロセス

以上が設計のプロセスですが、より詳しくは以下のQ&Aも参考にして頂ければ、と思います。

はじめに

関町の家・建て方

小岩の家・実施計画

小岩の家・内装

小岩の家・鉄骨階段

小岩の家・上棟

小岩の家・木造部分建て方

小岩の家・地下コンクリート壁

小岩の家・根切り+耐圧盤

小岩の家・基礎地盤補強工事

小岩の家-1

空間造形4 写真ギャラリー案内

一次掘削

地鎮祭

魑魅魍魎の生息地帯

坊主No.2

坊主No.1

はじめに

「鉛の心臓」 紅テントの虜に

「唐版 犬狼都市」紅テント洗礼

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