山梨県・白州は東京から車でも電車でも2時間です。しばらくは通年を通して週末に通い、最終的には永住でき、夫人が趣味の陶芸を存分に楽しめるスペースとゆったりとしたリビング・ダイニング。その性格の違う2つの空間的な距離の確保が主な要望でした。
敷地は緩やかな斜面で、葉が落ちると北東に眺望が開けますが、木に囲まれて日照時間が短いので南に面したい、という二つの矛盾する要望がありました。そこで、スキップフロアーにして平面を60度ひねり平行四辺形にすることで、外壁を北東と南に向け、その要望をクリアーしました。
オール電化にして、深夜電力+蓄熱式床暖房で冬期でも室温が0度以下にならようにして、いつでも来たらすぐ使えるようにしています。
2005年 撮影・新 良太氏
[ キーワード ]
立体ワンルーム・スキップフロアー・屋根付ガレージ・開放的な浴室・自然素材・薪ストーブ
[ 概要 ]
構造・木造 規模・地上2階 敷地面積・800㎡(242坪) 建築面積・101.77㎡(30.78坪) 延床面積・148.41㎡(44.8坪)
アプローチからの眺めです。正面は車庫で、その奥に陶芸釜が収まってます。
回り込んで120度の角を見ています。こちらから見るととても大きい建物に見えます。
車庫の奥の陶芸釜です。右手が陶芸コーナーからの出入り口になります。
玄関を入ったところです。入り口は天井が低く抑えられています。
階段を半分上がると陶芸コーナー、もう半分上がるとリビング・ダイニングと、スキップフロアーになっています。
階段の吹き抜けが陶芸コーナーとリビング・ダイニングとの距離を確保しています。正面1階は玄関、2階はキッチンです。
陶芸コーナーと吹抜けとの間は、半透明のFRPの飾り棚にして吹抜けトップライトの光を取り入れています。
作陶が始まると何日間も籠るため、陶芸コーナーの隣に夫人の個室を設けています。
リビング・ダイニングは平行四辺形ですが、25畳の広さがあり使い勝手に支障はありません。