80年代後半、事務所設立の少し前、その頃暮していた下北沢の、ほとんど他のお客さんと出会わすことのないジャズ・バー「ポジー」で、旗揚げ直前の新宿梁山泊のメンバーと偶然知り合った。
唐十郎さんの状況劇場(紅テント)で、80年から遭遇のちょっと前まで、圧倒的な存在感を放っていた金守珍さんが、新たに旗揚げする劇団が新宿梁山泊だった。
その夜の内に近くの劇団事務所に案内され、手ぬぐいをもらった。
旗揚げ公演のために足場等の建築資材を沢山必要としていたので、建築関係者と聞き、こいつは逃してはならない、ととっさに思った、と言うことをメンバーから後で聞いた。
こちらも、建設資材くらいいくらでも借りてきて協力しますよ、と豪語していた。
まだ、バブルであった。
写真は、1998年、ザ・スズナリでの梁山泊百八竜組 第2回公演「楽屋」清水邦夫・作の舞台セットです。
自分の中では、一番好きなセットです。
「芝居の話し」では、新宿梁山泊との仕事や、観に行って来た芝居やダンス等について話して行きたい、と思っています。