西側外観。ガルバリウム鋼板・生地の瓦棒葺き仕上げです。敷地西側には2m程の生活通路があり、どん詰まりでしたがその生活通路があることで開放的な敷地でした。
玄関を入ると地下と正面の寝室が眼に飛び込んできます。西側の採光壁でとても明るいエンランスになっています。
ガラスをダブルにした採光壁です。玄関と地下に光を取り入れます。視線は通さず、光は通すすりガラスによって、採光と生活通路からのプライバシーを確保し、きつい西陽もかなり柔らかな光へと変換しています。
地下から1階の寝室を見上げています。地下は三分の二程埋まっており、残りの三分の一は地上に出ています。
スキップしながら緩やかにつながる立体ワンルームなので、地下から2階まで見通せます。
2階へ上がる階段。銀色の一枚の鉄板を折り曲げたようなデザインです。木と鉄でこの家を構成しています。
2階、食堂から居間を見ています。スキップの段差は42cm。1階から階段を上ってくると、ちょうどこの2つのフロアの間に出ます。上棟時の雰囲気が残る空間です。広さは10坪です。
居間から食堂を見ています。左奥にあるキッチンはネイキッドな装置のようにデザインしています。引出しや扉を空けたら天敵のゴキブリが突然あらわれるのだけは避けたい、というのが家人の家についての唯一の要望でした。
屋上へ出るレベルは、完全な階層構造ではなくロフトのようになっています。ロフトを通じ、北側になる居間へも直接陽が射します。
ロフトへの階段。食堂と居間の中央に位置する階段なので、その存在に圧迫感を持たせないために踏み板を互い違いにしました。これに依り階段のストロークも短くなっています。
屋上手前のロフト。雨の日もここに洗濯物が干せるように、パイプを一本渡しています。
ロフトから屋上テラスへ出ます。第一種住居専用地域では、周りがみんな同じ高さなので、屋上に上がると屋根越しの見晴しが良く、屋上利用をよく提案しています。
ここからの写真は、完成から半年経った室内です。
上棟時の様相を残した骨組みには、柿渋を塗りました。柿渋は最初ほとんど色がありませんが、2〜3ヵ月すると、深みのある赤になって来ます。竣工時の写真と比べると、色の違いがよくわかります。☆
ロフト。白い壁の部分は、スプルスの縁甲板にオスモカラーの白の拭き取り仕上げです。☆
寝室。生成りのカーテンが間仕切です。☆
正面の建具の奥は収納になっています。木枠に2枚のアクリルをはさみ、間にポスターを飾れる建具です。☆
地下のスペース。☆