桜新町の家のクライアントが勤めていた会社をリタイアーされ、渋谷のビラ・モデルナの部屋を借りて、自分で仕事を始めることになり、その部屋をリノベーションしました。
今まで自宅においていた仕事関連の本をこちらに移し、NPO活動をする様々な知人が使ったり、集ってミーティングをしたり、時には密談(?)などができるような小部屋もあり、昼寝が出来る隠れ家のような場所にしよう、と言うことになりました。
書棚や黒板壁、小さな小上がりを設け、完成した部屋は、「映画に出て来る、場末の探偵事務所みたいだ」と喜んでいただいています。
2010年 撮影・中島 悠二氏
[ キーワード ]
リノベーション・書棚・黒板壁・オフィス・隠れ家
[ 概要 ]
構造・RC造 面積・約40m2(約12坪)
リノベーション前の部屋の様子です。ビラ・モデルナは有名なマンションで、45度のコーナーを持つ特徴的な平面になっています。
リノベーション後の部屋全体を見ています。本棚は普通下地に使うラーチ合板の小口を見せて、オイルフィニッシュで仕上げています。
45度のコーナーのひとつには、作り付けのデスクを設けています。
デスクの詳細です。デスク上の出っ張りは作り付けの間接照明です。
黒板壁はマグネット塗料を下塗りしてあるので、チョークでの書き込み以外に、ポスター等も簡単にピンナップ出来ます。
黒板壁の裏側に、もうひとつの45度のコーナーを利用し、小さな小上がりの部屋が設けてあります。この部屋の存在は入り口からは気が付きにくくなっています。
小上がりの部屋です。畳は琉球畳。壁天井は古材の板。サイドライトは障子になっています。
小上がり以外の床は、張ってあったタイルカーペットとPタイルを剥がしたままのコンクリート面に、厚めのクリアー塗装で仕上げてます。