7:00に事務所。今朝も暖かい。
見学会へ向かう予定を立て、進行中のプロジェクトの諸々の確認作業屋連絡事項、スタッフが置いて行ったKNH-2の図面へスケッチ。
10:00、昨日修士設計を提出・プレゼンを完了した新スタッフが久しぶりに来る。
今年の初めからの進捗の報告や、彼が主にまとめた「吉野材」を使った「暮しの道具」デザインコンペの現況を説明。
コンテストのパネル作成の説明を行ない、作業にかかってもらう。
11:00過ぎ、タイルメーカーの方が来所。
KNH-2で考えていることについてヒアリング。
12:00過ぎ、事務所を出て東新宿へ。
渡辺洋治さんが40年前に設計した名作、第3スカイビル、通称軍艦ビルの見学会。
建築関係者の中では話題らしく、ふたりの方からメールでこの会の情報が届いた。
外観は何度も見ているが、中に入るの初めて。
見学会の集合時間前に集合場所の地下へ降りて行くだけで興奮。
正に土木的な様相の地下。
13:00、案内に従い、きれいにリニューアルされた6階に。
細長く「人」の字を書いたような、途中で二股に分かれる有名な廊下に、ユニットの部屋が取り付く。
両サイドを建物で囲まれても良いように、雁行させることで全ての部屋が前面道路に向かい、光を取り入れられるようになっているのは知っていたが、これが意外と効果的なのに驚く。
この会の見学はひとりだったので、ゆっくり案内の方と話した後、案内の方と別れ、いよいよ屋上へ。
エレベーターから出て、ペントハウスの出口を出たところで、思わず、オォー、と声をあげてしまう。
何とも言えない空間が広がっている。
有名な給水タンクは確かに、遠くに見える早稲田大学理工学部のキャンパスの高層等に向いている。
大学を出ていない渡辺洋治さんが、負けないぞとの意気込みでそのように計画した、と聞いたことがあるが、果たしてその真相は。
雨がポツリポツリと降り始めたが、あちこち見て回り、写真を撮る。
しばらく堪能した後、自由に見れる5階から3階をまわり、いくつかの展示やイベントを拝見し、帰路に着く。
残念なのは銀色だった外観が、グレーになっていたことだが、久しぶりに、空腹など忘れて興奮して見た建築だった。
ちなみに、その前に同じような体験をしたのは、ニューヘヴンのカーンのイェール・アート・ギャラリーとブリティッシュ・アート・センターを見た時だった。
34年前、パーレヴィ国立図書館のコンペの手伝いをし、なんだかものすごい影響を受けた渡辺洋治さん。
夕方からさきイカをつまみに日本酒のコップ酒で一杯やったが、その頃はあまり酒が好きでなく、今思うともっと酒を飲みながらいろいろな話しを聞いておくんだった、と帰り道にしみじみ思った。
事務所に戻り、コンテストパネルの確認と文章書き。
17:00、槻岡さんが来所し、あるコンペの打合せ。
引き続き、コンテストの文章を書き、とりあえずパネルが完成。
ちょっと置いてみて、修正部分を検討することに。