移動中に読みつづけている「三好十郎傳 悲しい火だるま」片島紀男著(五月書房)。
名作「浮標(ぶい)」の部分を過ぎて、戦時中の話しになる。
三好十郎がその頃の一日の生活について日記に記したことが、書き写されている。
「○毎日、午前中だけは必ず戯曲だけのために座る。
新聞、雑誌を読まず、書籍を読まず、手紙を書かず、画も描かず、写真を撮らず、人と語らず。ただ戯曲を、書くか、案をねるか、ノートを記すか、書けても書けなくても、戯曲だけのために、ひたすら座る。
○午後は散歩に出るか、ドライブ[筆者注、自転車]に出るか、外出する。画を描くのは、散歩かドライブから戻ってから。夕方はなるべく戸外で暮すこと。
○夜は読書か、手紙の返事を書くことだけに費やして、仕事は一切しないで、なるべく早く寝る。
○他人のことを考えたり、他人の仕事と自分の仕事を較べたりするのを一切よさなければいけない。他人は他人、自分は自分で、自分は自分の与えられたものを十二分に打出し得るやうに努力すること。
油絵を描くのは少しづつズーッと続けよう。
○戯曲は今後常に、今日只今を描くことに集中しよう。 昭和十五年の今の瞬間を」
8:00に事務所。
連絡事項と雑務。
ホームページの資料作成作業。
11:00前、スタッフが来て、11:00設備設計事務所の方が来所して、KNH-2の確認申請についての打ち合わせ。
15分で終了。引き続きホームページの資料作成作業。
午後、「街道」へ。
久しぶりの尾仲さんの展覧会で、連休初日で穏やかな天気、と言うこともあり、お客さんが途切れずに訪れて来る。
尾仲さんがいたので、住宅建築6月号の「下北沢の家」のお礼。
雑誌の中で「下北沢の家」の部分だけが違う雑誌のように飛び込んで来た、と喜んで頂く。良かった。
14:00前事務所に戻る。
昨晩も風が強かったが、晴れだったのがにわかに雲が出て来た。
上空は不安定な様子だ。
15:45、事務所を出て阿佐ヶ谷と西荻窪で買い物をして、実家へ。
妹とチェ・ミキがすでに母の百か日法要の準備を始めている。
しばらくして妹の旦那が来て、テーブルなどをセットして17:00前、線香をあげて食事を始める。
妹の子供達も後から来て、19:30お開き。
片付けをして、20:00実家を出る。