5:00に起きて、6:00大和町を出て、羽田空港へ。
自転車で大和町から阿佐ヶ谷駅に向かう途中、誰に頭を殴られたように感じ、後ろを振り向くとカラスだった。
黒ずくめだったからか。黒いものに対してカラスが襲って来る、と聞いたことがあったが。
後ろを見るとまだ狙っているので、自転車のスピードを上げて逃げるが、それでもついて来る。
角を曲がったらさすがにいなくなった。やれやれ。
9:15発の大韓航空でソウル・金浦空港へ。
新宿梁山泊の金さんが、2週間程前から韓国の役者を使って芝居を作っているので、そのセットの打合せ。
11:30前に着いて、地下鉄に乗って鍾路3街で、金さんと落合い、ソウルの斗山アートセンターへ向かう。
今作っている芝居を、ここのSpace111で6月に公演を行うとのこと。
劇場手前のスンドゥブ(豆腐鍋)の店で食事をして、斗山アートセンターの地下の稽古場へ。
役者達はウォーミングアップ中。
芝居のタイトルは「百年、風の仲間たち」で、趙博さんの歌「百年節」が原案の芝居で、趙博さんも稽古場に。
皆に挨拶をして、しばらく現在まで稽古から考えたセットについての要望を聞き、現場になるSpace111を下見に行く。
Space111は現在別の芝居公演中で、通常の舞台や客席の状態ではないが、写真や図面で想像していたときに比べれば、やはり現場を見るのが一番だ。
稽古場に戻り、今出来上っている2幕までの通しを、金さんの説明を聞きながら見る。
通し稽古のあと、台本の直しや細かい指示を役者たちに演出がしている間に、セットのスケッチを行なう。
17:30、夕食休憩ということで、近くの食堂へ。
牡蠣のクッパ。スープが旨い。
また稽古場に戻って、役者達が楽器演奏の稽古をしている横で、スケッチを進め、出来がったので演出に見せる。
演出が役者達にそのスケッチを見せると、皆声をあげ、喜んでくれた。
20:00前、金さんと趙さんと稽古場を出て、宿に戻る。
宿は鍾路3街のモーテル街のはずれの小さなモーテル。
「夜を賭けて」のセット作りと撮影の際にも、群山のモーテルにずっと泊まっていた。
韓国では、慣れれば、モーテルが一番安く泊まれる宿のひとつだ。
あたかもその部屋と言う、ひなびた部屋に落ち着き、荷物を解き一休み。
21:00にモーテル入り口で金さんと趙さんと落合い、趙さんが気になっているという、蛸専門店へ。
普通の蛸と飯蛸の中間くらいの大きさの蛸を、焼いて食べる店。
ビールからマッコリヘ飲み物を変え、芝居の話しをしなら美味しい蛸をつまむ。
音響と作曲の大貫がそろそろ着くはずなのだが、連絡がない。
東京と連絡をとってみたら、飛行機の到着時間が一時間違っていた。
22:30過ぎ蛸の店を出て、趙さんは宿に帰り、金さんと二人で、チジミやパジョンの店に入り、しばらくすると大貫から連絡が入り、金さんが迎えに行き合流。
その後、別便で仁川に着いた、振付けの大川さんからも連絡が入り、0:00過ぎに合流。
しばらくその店で飲み喰いして、1:30過ぎ店を出て、モーテルの周りを案内してもらい、宿に帰る。
長ーい一日だった。