午前中は自由なので、8:00に起きて、9:00過ぎ宿を出て、梨花女子大学へ。
地下鉄梨大駅を出て、正門に向かう坂道を下り、再び上ると、開放的な入り口の向こうに、ドミニク・ペロー設計のキャンパスセンターが霧の中、眼に飛び込んで来る。
サイトの特徴をうまく使った配置に期待は高まる。
近づくに連れその全貌が見えて来る。
敷地の起伏を使い、真ん中にアプローチのスロープを配置して、その両側に建物がある。
元からある丘にアプローチを切り込んだような建築である。
コンセプトはとても魅力的なのだが、近くに寄って見ると、ずらっと並ぶサッシの鏡面のルーバーが、ステンレスかと思っていたら、結構錆が出ている箇所もある。
スチールにクロームメッキをしたものなのかも知れない。
そのルーバーを止めているボルトも、ちょっと頂けない。
中に入って見ると、アプローチのスロープと中の階段や床の関係がダイナミックで気持がよいのだが、仕上げやディテールが今一。
せっかくの素晴しいコンセプトがそれらのことで活かしきれていないのが、とても残念だった。
しばらくあちらこちらを見て回り、街をぶらつき、地下鉄に乗って宿に戻る。
11:30、金さん・大川さん・大貫と落合、宿近くの焼き魚屋へ行って昼食。
鍾路・チョンノは明洞・ミョンドン等とは違い、観光客も少なく、地元の人たちのためのいろんな食堂がある。
この干物を焼いて出す店も、今まで見たことがなかった。
さわらとブリの干物を食べたが、旨い。
食事後、歩いて鍾路5街のソウルの斗山アートセンターへ。
大川さんと大貫をみんなに紹介して、早速大川さんの準備ストレッチが始まる。
その後2幕まで通し、17:00劇場スタッフと現場で具体的な打合せ。
17:30、昨日と同じく、近くの食堂に行って、食事。
今日はスンデ(腸詰め)の鍋。これも旨かった。
食事後、稽古場で初めのシーンの動きを大川さんが細かくつけて行く。
丁寧に稽古を進め、21:30役者達の疲れも見えて来たので、終了。
近くのビアホールへ行くことにする。
その前に金さんに近くの広蔵市場・クァンジャンシジャンに連れて行ってもらい、お薦めのお土産用の海苔や明太子・胡麻の葉のキムチの店を教えてもらう。
明日買いに来ようと思っていたが、明日は日曜日で休みとのことで、店じまい最中だったがタッパに詰めてもらい購入する。
皆が先に行っているビアホールでお疲れとよろしくの一杯。
終バスの時間がある役者達は23:30前に帰って行ったが、もう一杯と言うことで、我々だけで宿近くのマッコリ屋へ。
何とも言えない佇まいの、今にも崩れてしまいそうな店。
チジミを肴に、マッコリを頂く。
1:00前にお開き。
よく食べながら飲んでいるので、次の日まったく酒は残らない。