2011年5月8日 韓国3日目

R0017279R0017295こちらに来て、日曜日は稽古が休みだ、と言うことを聞いた。
何も調べて来なかったが、せっかくなので、借りたガイドブックの案内を頼りに、いくつかの建築を見に行くことにする。
近年ソウルには世界的な建築家設計の建築が出来上っている。
昨日の梨花女子大学もそのひとつ。
8:00に起きて、9:00過ぎに宿を出て、梨泰院・イテウォンへ地下鉄で向かう。
注意して乗っているのだが、反対に向かう電車に乗ってしまったことに気付き、次の駅で降りて戻ったりしながら、梨泰院・イテウォン着。
改札を出たところにインフォーメイションセンターがあったので、サムスン美術館の行き方を聴いたら、日本語の地図で教えてくれた。
ガイドブックで、小さい地図しかなく、果たしてたどり着けるか心配だったのだが、良かった。
果たしてこのサムスン美術館が、目指す建物であるのか、ガイドブックの小さな写真では分からない。
梨泰院・イテウォンは米軍基地があり、外国人も多く、何十年も前、はじめて韓国を訪れた時は、安く品揃えも豊富なので、ここで革ジャンを買うのが定番だったが。
しばらく大通りを歩いて行く。
おしゃれな店や建物も多い。
教えられた角を曲がり、坂道を上がって行くとサムソン美術館・LEEUMはあった。
マリオ・ボッタ、ジャン・ヌーベル、レム・コールハウスの3人の建築家が設計した、目指していた美術館であった。
アプローチは、コールハウス棟の一部で、得意のスロープが期待を高めてくれる。
スロープの足元には宮島達男の作品が設えてある。
エントランスホールはボッタであろうか。
アプローチと一転、落ち着いた雰囲気の求心的な空間。
クロークにバックを預け、全館を見れるチケットを買って、ミュージアム1から見て回る。
ミュージアム1はマリオ・ボッタの設計で、韓国の古美術が展示されている。
12世紀の青磁や絵画が3フロアーに渡って展示してあり、最上階までエレベーターで上がって、真ん中にある円筒状の階段を一階ずつ下りて来る構成。
展示されている青磁や粉引きが素晴しいものばかり。
ミュージアム2はジャン・ヌーベルの設計で、韓国と世界の現代美術が展示されている。
こちらもビックネームの作品が並び、現代美術教科書のような様相を呈している。
これらの現代美術に、ジャン・ヌーベルの空間はピッタリだ。
もうひとつのレム・コールハウス設計の建物は、サムスン児童教育文化センターと企画展示を行なうスペースになってる。
こちらは空間が入れ子になっていて、アプローチはダイナミックなのだが、その入れ子の空間を実際には感じられず(多分そこが一番入れ子の構造を感じられるだろうところには一般の人は行けないようだ)残念だ。
コンセプトとデザインが旨くマッチしたジャン・ヌーベル棟が、個人的には一番居心地が良く、一番好きで。コンセプトは古典的だがそれをデザインでまとめている、マリオ・ボッタ棟が次で、レム・コールハウス棟はコンセプトとプログラムがうまく噛み合っていないので、何とも言いようがない。
この規模で、世界的な建築家3人はトゥーマッチだったように感じた。
とは言え、展示品も良く、見終わったら13:00。
昼もとらず、東大門歴史文化公園駅へ。
ここではザハ・ハディットのプロジェクトが進行中だと知ったが、果たしてどこまで出来ていて、見ることが出来るものなのか分からないが、訪れてみた。
駅を出ると大きな一区画が工事中で、人工芝で出来た仮囲い沿いに歩いて行くと、コンクリートが波打ちめくれたような建物が突然あらわれた。
これが東大門デザインプラザと公園の一部で、公園側はすでに完成しており、いくつかの空間には入ることが出来る。
広い建築と言うよりランドスケープと行った方が良い建物を歩き、入れるところには入ってみる。
この敷地には元、野球場とサッカー等の競技場があった。
その競技用の夜間照明灯が2つ残されていたり、とにかく大きい。
全体は2013年竣工とのことだった。
昨日、ドミニク・ペローの建築を見た時は、韓国の施工精度の問題で仕上りが今一なのか、と思ったが、今日のサムソン美術館を見る限り、施工精度はまったく問題ない。
ザハ・ハディットのプロジェクトの完成が楽しみだ。
すでに14:00過ぎ、大学路・テハンロの待ち合わせまで、1時間ちょっとになってしまった。
東大門から大学路・テハンロの駅・恵化・ヘファまでは一駅だが、ちょっと疲れてしまい、地下鉄に乗って恵化・ヘファで降りる。
今日は良い天気で、途中から半袖のTシャツになった。
気持がよいので、コンビニでビールとおにぎりを、そして露天のマスタードたっぷりのソーセージを買って、マロニエ公園に行って遅い昼をとる。
しばらく休み、プラプラして15:30、恵化・ヘファ3番出口で、金さん・趙さん・大川さん・大貫と「百年、風の仲間たち」に出演の若い女優と落合い、やはり同じ芝居出演する女優の芝居を見に行く。
有名ですが、大学路・テハンロには小劇場が10以上集っているのです。
受付を済ませ、近くのカフェでお茶を飲み、16:00前劇場へ。
16:00から、「ラクシット」と言うミュージカルを見る。
「百年、風の仲間たち」に出演する女優が早変わりでいろんな女性10役をやって、その変わり身が見事だ。
字幕はもちろんないし、ハングルだけだが楽しい2時間だった。
終演後、出演した女優にお疲れの挨拶をして、近くのテジカルビ屋へ。
女優も誘ったのだが、今日が楽日でこれから撤収とのこと。
今見た芝居の内容を、金さんと趙さんから聞きながら、美味しい焼肉とマッコリ。
こちらの食堂は、必ず沢山のキムチや野菜が出て来て、お変わりも自由なのが嬉しい。
サンチュや胡麻の葉を気にせずふんだんに巻いて食べる肉は、なかなかヘルシーです。
20:00前お開きにして、鍾路のCD屋「ソウルレコード」へ行ってみようとと言うことになった、超さんと大貫と3人でタクシーで行くも、日曜日だからか、時間的にか閉まっていた。
超さんと分かれ、大貫ともう一杯行くかと、宿近くのパジョン屋行き、22:00お開き。
ビールとマッコリとパジョンで、二人で11000ウォン(825円)です。


事務所概要

自己紹介

住宅設計について

家つくりを考えている方へのメッセージ

大塚 聡・略歴

大塚聡アトリエ・略歴

作品掲載誌

受賞

浅草九倶楽部+浅草九劇・2017

エンガワの家・2012年

改修・隠れ家リトリート・2011年

下北沢の家・2010年

経堂の家・2009年

高尾の家・2007年

中野中央の家・2005年

白州の週末住宅・2005年

北沢の家・2004年

桜新町の家・2004年

遠州浜の家・2002年

軽井沢のゲストハウス・2002年

大和町の家・2000年

深沢の家・1997年

計画案・MYOプロジェクト

コンペ優秀賞・暮しの道具

コンペ案・三次市民ホール

コンペ案・沖縄県看護協会

設計のプロセス

以上が設計のプロセスですが、より詳しくは以下のQ&Aも参考にして頂ければ、と思います。

はじめに

関町の家・建て方

小岩の家・実施計画

小岩の家・内装

小岩の家・鉄骨階段

小岩の家・上棟

小岩の家・木造部分建て方

小岩の家・地下コンクリート壁

小岩の家・根切り+耐圧盤

小岩の家・基礎地盤補強工事

小岩の家-1

空間造形4 写真ギャラリー案内

一次掘削

地鎮祭

魑魅魍魎の生息地帯

坊主No.2

坊主No.1

はじめに

「鉛の心臓」 紅テントの虜に

「唐版 犬狼都市」紅テント洗礼

武蔵野大学環境学部環境学科住環境専攻・都市環境専攻

OZONE家つくりサポート

新宿梁山泊

紫水'DANNA'勇太郎

株式会社ワークス WOORKS Inc.

居待月〜the 18th. moon