2011年6月5日 ソウル2日目

R0017349R0017352R0017387R0017393R0017433R00174668:00に起き出す。
ホテルの朝食コーナーでお粥を食べて、チェ・ミキはソウル近郊の山登りに出掛けた。
9:00過ぎホテルを出て、地下鉄に乗って、ソウル郊外の安養芸術公園へ向かう。
日本でネットで調べて来たが、果たして地下鉄の駅からバスにうまく乗れるのか、歩いてどれくらいかも分からない。
冠岳駅に近づくに連れ、登山の格好をした人が増えて来る。
ソウルは町中も起伏が激しく、平地が少ない。
地下鉄で4・50分行けばハイキングに丁度良い山があるようだ。
冠岳駅で降りると、駅前には待ち合わせをしている登山者が沢山いる。
調べて来た方向に皆が歩いて行くので、一緒に歩き始める。
地図でポイントポイントを確認しながら歩くと、安養芸術公園もそう遠くない。
大きな道路から左折して川沿いの路に降りて、ゆっくり散策しながらしばらく行く。
道に沿って売店や食べ物屋が並んでいる。
案内板(ハングルで書かれているのでまるで分からないが)を過ぎてしばらく行くと、目指してたアルベルト・シザ・ホールが見えて来た。
シザらしい曲線に縁取られたフットプリント上に緩やかな曲線の屋根がかかっている。
外回りを一周する。
シザ独特の庇が架かっているが、それが裏の方にあり、あまり意味を見つけられない。
丁度中ではKORDAの写真展をやっているので開館していた。
中は中規模のワンルーム空間。
多目的ホール、と言ったところか。
外壁や屋根の緩やかなカーブと展示壁がどうもしっくり来ておらず、多分何もない時の方が良いのではないか、と想像する。
外から見ている時の方がいろいろ想像させ、ちょっとオブジェのような建築で、ジザ独特な内部空間を期待していたので、すこしがっかり。
気を取り直して、入手した安養芸術公園の地図を頼りに、自然の中に造られた作品を見ながら、次に目指すMVRDV設計の展望台へ向かう。
今日はよい天気で家族連れや老若男女様々なグループがハイキングに来て休んでいる。
川沿い道端の日陰では。オモニたちが持ち寄ったキムチは食べ物を広げ、焼酎やマッコリを飲んでいる。
点在する作品を楽しみながら、小高い丘の上に位置する展望台に着く。
フリーハンド曲線の螺旋状スロープが渦巻き、頂上に向かう程にその渦巻きは小さくなり、バベルの塔のような形をしてる。
その螺旋の棟に真ん中入って見ると、いろいろは方向から光が入って来て、期待感が高まる。
早速スロープを上がり始める。
上から自転車に乗った人たちが降りて来たり、登った高さや方向で眼に入る風景が変わり、飽きない。
段々と視線が開けて来て、頂上に着くと、風が気持良い。
スロープの中側の手摺壁は床と同じ木製で、外側はメッシュで出来ている。
この違いが上昇感をよりましてるように感じる。
頂上からは先ほど見て来たアルベルト・シザ・ホールの屋根が見える。
ディテールを見ながら降り始めるが、なんというか、ノンディテールではなく、この自由な曲線を納めやすい、造っている人たちに納まりを委ねても大丈夫なディテールになってる。
全体をもう一度観察すると、多分展望台の課題を学生たちに出したら、このような案が出て来そうな荒っぽい構成だが、それが材料やディテールにまで貫かれているので、建築になっているのだろう。
環境と、散策と言うアクティビティ、自転車までOK(これは最初から意図されていたのだろうか)という、とてもこの場所にピッタリの建築で、ワクワクし感心した。
途中にある作品を見ながら川まで降り来て、コンビニでビールとキンパブ等を買って、川原に降りて昼をとる。
子供たちは川に入って遊んでいる。
とても気持ちの良い時間を持てた。
13:00過ぎ、来た道を戻り、地下鉄に乗ってソウルの斗山アートセンターへ向かう。
15:30、到着し、劇場に入ると、デザインしたセットが舞台上に。
役者たちと久しぶりで、暖かく迎えてくれる。
金さんや大川さん、今回の芝居「百年、風の仲間たち」の台本と出演の趙博さんとも久しぶりだ。
セットを確認したり、稽古を見ながら、楽屋回る。
ロビーには、A2大の紙が8つに折られた豪華なチラシが置かれて、看板もチャーミングだ。
劇場近くのバス停にも大きな広告が出ていた。
そんなこんなを見ていると初日への期待が高まって来る。
16:00からテクニカルな通し稽古を見る。
18:30終了し、金さんと大川さんと近くの食堂へ夕食に行き、いま見た稽古の転換等について話す。
「風まかせ 人まかせ」という飲み屋の店内がセットなのだが、今の飾りではすこし寂しいので、新たにメニューやポスター等で飲み屋らしさの賑わいを出そうと、小道具担当の若い女性にお願いするも、あまり良い顔をしないので、僕がつくるからと話しても、同じ様子。
しばらくして、通訳の方が来て、小道具さんとプロデューサーの方と別室で打合せ。
小道具さんは明日までに準備しなければならないものが山積みだ、とのこと。
もちろん初日前の大変さは分かっているので、本当に僕がつくるから、と話し、必要なものをその場で準備してもらう。
そうしたら、すこしは気が楽になったようで、ともかく頑張ろうと話しをする。
19:30前、山から帰って、ホテルで汗を流して来たチェ・ミキが劇場に。
20:00から衣装を着けてのゲネプロ。
22:15終了。
この芝居では時代時代に唱われて来た歌が沢山出て来るのだが、歌の持つ力の強さを今晩のゲネプロで実感した。
ダメ出しをしたりして、23:00前金さんと大川さんと趙博さん、そしてチェ・ミキと劇場を出て、鍾路3街の皆が良く行くと言う店に向かうが、日曜日で休みなので、近くのテジカルビ屋に入り、お疲れの一杯。
1:00お開き。


事務所概要

自己紹介

住宅設計について

家つくりを考えている方へのメッセージ

大塚 聡・略歴

大塚聡アトリエ・略歴

作品掲載誌

受賞

浅草九倶楽部+浅草九劇・2017

エンガワの家・2012年

改修・隠れ家リトリート・2011年

下北沢の家・2010年

経堂の家・2009年

高尾の家・2007年

中野中央の家・2005年

白州の週末住宅・2005年

北沢の家・2004年

桜新町の家・2004年

遠州浜の家・2002年

軽井沢のゲストハウス・2002年

大和町の家・2000年

深沢の家・1997年

計画案・MYOプロジェクト

コンペ優秀賞・暮しの道具

コンペ案・三次市民ホール

コンペ案・沖縄県看護協会

設計のプロセス

以上が設計のプロセスですが、より詳しくは以下のQ&Aも参考にして頂ければ、と思います。

はじめに

関町の家・建て方

小岩の家・実施計画

小岩の家・内装

小岩の家・鉄骨階段

小岩の家・上棟

小岩の家・木造部分建て方

小岩の家・地下コンクリート壁

小岩の家・根切り+耐圧盤

小岩の家・基礎地盤補強工事

小岩の家-1

空間造形4 写真ギャラリー案内

一次掘削

地鎮祭

魑魅魍魎の生息地帯

坊主No.2

坊主No.1

はじめに

「鉛の心臓」 紅テントの虜に

「唐版 犬狼都市」紅テント洗礼

武蔵野大学環境学部環境学科住環境専攻・都市環境専攻

OZONE家つくりサポート

新宿梁山泊

紫水'DANNA'勇太郎

株式会社ワークス WOORKS Inc.

居待月〜the 18th. moon