昨晩は、大和町に帰ってから、チェ・ミキともう一杯やりながら話しをして、寝たのが1:30過ぎだったので、さすがにいつも通りには起きられず、8:00に事務所。
曇りでぱらっと雨が降り、気温は低いが湿度が高い。
昨日見て来たタイルとスタッフとの話しを思い返し、スタッフにいくつかのメモを残し、9:15事務所を出て、国分寺へ。
しばらく前知人から、国分寺の住宅街にひっそりとある、木造の音楽ホール、「泉の里コンツェルトザール」をなんとか残すことが出来ないかいろいろ動いているが、いろいろな方に相談にのって欲しい、との連絡があった。
幾人かの知り合いに声をかけたら、頼もしい知り合いも興味を持ってくれた。
そこで今日は、詳しい話しを持主さんに聞こうと、興味を持っている方々が集った。
駅から歩いてすぐのところの、引き込み道路の奥の奥に、80人弱の客席数の、木造のこじんまりした、良い佇まい「泉の里コンツェルトザール」はあった。
先ずは中を拝見する。
個人の宅地の敷地内にこのようホールがあることの贅沢さを感じながらも、まったく華美な感じはしない。
2階にも1列客席が有り、その奥には10人くらいが車座になれる部屋があり、ちいさなキッチンもついている。
その部屋で代表の古田さんのお話を伺う。
最初は手探りだったが、古田さんの飾らないお話ぶりから、いろいろなことが分かって来る。
話しは、誰かこのホールの良さを分かってくれる音楽を愛する資産家や企業が買い取ってくれないか、メンバーで出来ることをしてみて、いなければ残念ながら不動産として売に出すしかない、という結論に至る。
しかし、個人が私財を投げ打って借金をして、このホールを建て、26年間運営しつづけて来たとは、なんと素晴しいことだろう。
さっぱりした古田さんは、きっぱり役目を終え、まだ余力の残っているうちに、整理したい、とおっしゃる。
昨年、完成した柄本明さんの住宅の地下に作った、アトリエを思い出した。
あのアトリエ乾電池で芝居を見る時の贅沢さが、このホールにもあるのは確かだろう。
外に出て、話しを伺いながら、ゆっくり外を拝見すると、ホールの裏には野川が流れて、入り口には大きな桜の木が。
このホールがあるうちに拝見出来たことだけでも、ありがたかった。
12:00過ぎ、古田さんに挨拶をして、帰路に着く。
どなたか資産家の方、これを読んで興味があれば、是非声をかけて下さい。
駅で皆と別れ、中央線で新橋へ。
銀座のショウルームで開催中の「わたしたちの食の場」と言う展覧会へ。
知り合いの槻岡さんが参加していて、今日は会場に居る、というお知らせを頂いていたので。
会場で槻岡さんにお会いし、ゆっくり説明を聞かせて頂く。
4人の女性建築家による、「食」をテーマにした展覧会で、それぞれの方が自分の設計例を展示している。
4人の作品とも、2階建てでキッチンと食堂が1階にある。
サイトが密集地ではなく、近郊の少し余裕のある敷地だからか、それとも女性の方々の設計だからか、定かではないが、この偶然は面白かった。
会場を出て、新橋から事務所に戻る。
スタッフにおいて行った指示の確認や、日報、ホームページの文章書き。
18:00、事務所を出て、父と近くの中華屋へ。
食事と一杯やって、19:30お開き。