6:00頃目が覚めてしまうが、ベッドの中でだらだら二度寝して、7:30過ぎ起き出す。
KIHの断面スケッチを進めていくと、平面的に新たな展開が見えて来た。
9:00日曜美術館「やさしさ、静けさ、そして強さ ~彫刻家・舟越保武の世界~」をスケッチしつつ見る。
舟越保武さんは、長崎の26聖人の彫刻の作家だ、と知る。
20代の頃、北九州を一人旅し、今井兼次先生の日本二十六聖人殉教記念館を訪ねたのを思い出す。
この番組で、舟越保武さんの生涯を知り、その作品を生み出す姿勢に、とてもショックを受け反省することしきり。
昨晩の「寿歌」にも感じた、そのものがこの世界に存在することの意味について、深く考えさせられた。
今読んでいる「ペンと剣」エドワード・W・ザイード著 デーヴィッド・バーサミアン聞き手 中野真紀子訳、にもそこに関わる記述が。
パレスチナそしてガザの訪問について書かれたザイードの「パレスチナ-過去と現在」と言う評論についてのインタビュー。
バーサミアンの「『ハーバーズマガジン』の作品の最後は、『そこに住むことは、私にはとても耐えられないだろう。異郷で暮している方が(エクザイル)、解放されているようだ。しかし、私には異なった未来を感じとり、時にはそれを垣間見ることが、以前には出来なかったかたちで可能になった』と締めくくられいます。これは、あなたがどこかで引用していたT・S・エリオット(1888〜1965 米国生まれの英国の詩人・批評家・劇作家、1948年ノーベル文学賞受賞)の詩の一節を思い出させます。『ここに、分離した存在領域の融合という不可能なことが現実となる。ここに、過去と未来が克服され、調和させらる。』あなたの持つヴィジョンとは、そういうものなのでしょう。」
と言う質問に、ザイードは「まったくその通りです。そして、それを実現させるのはヴィジョンだと思ってます。だからこそ、文化をこれほど重視しているのです。文化はオルターナティブなヴィジョンを与えてくれます。『この世界そのもの』と、日常世界のすみずみまで浸透している障害物との区別がつくようになります。(中略)僕がこれを学んだのは何年も前、イギリスの大評論家レイモンド・ウィリアムズ(1921〜88 評論家・社会活動家、ケンブリッジ大学教授)からです。彼は、常に別の道を模索するということを、他の誰よりもはっきり教えてくれました。夢みるだけでは不十分です。夢はむしろ『別の世界』のものですから。しかし、あらゆる状況には、どれほど強力に支配されようと、必ず別の道があるものです。確立されたものや現状ではなく、別の道について考えるように努め、現在の状況が凍結したものだなどと思い込まないようにしなければなりません。」と答えている。
昼に高円寺に買い物に出て、一日大和町でスケッチなど。


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