すこしゆっくり起きて、8:30前事務所。
今朝から、「小説、世界の奏でる音楽」保坂和志著を読み始める。
あれこれも単行本で読んだか、とまた思う。
「文庫本まえがき」に、保坂さんは今連載中の小説を書いている時、一度どう書くかを迷って、『私はその箇所で「そんなことはありえない」と読者に思われることを恐れて、つまらない方を選んだ(中略)私はその選択にあたって、「そんなことはありえない」としか思わないつまらない読者しか想定しなかった。つまり、読者を信じなかった。』と書いている。
これは、昨日の空間造形4の論議にも関わる記述のように感じた。
私は、人(の持つ可能性)を信じて設計しているか。
人を信じてデザインすることが、建築のあたらなる可能性を発見し、人を信じてデザインされたいくつかの建築に、建築の新たなる可能性を発見しているのではないか、という様な事だ。
朝の電車でこの部分を読み、やはり読み始めて良かった、と思った。
スタッフが置いて行ったコンテストの資料を確認し、文章のスケッチ。
日本建設通信新聞の記者の方から受けたインタビューの原稿が届き、内容確認して簡単な修正点のお願いをメール連絡。
『「守られていない」共通認識』というタイトルで、限られた文章の中に、言いたかった事をまとめて頂いた。
さすが、熟練の新聞記者である。
しばらくして電話でお礼と内容確認し、いろいろ話す。
21日の新聞の「けんちくのチカラ」というタイトルの連載に、唐組メンバーのインタビューと合わせて掲載されます。
10:00スタッフとコンテストの最終打合せ。
いくつかの連絡事項。
「少女仮面」のセット用の資料検索。
「防空壕」と「ベスビオス火山」の画像。
13:30武蔵野大学の4年生が一人来て、スタッフと一緒にエスキスチェック。
話しを聞いて、アドバイスをして、14:30終了。
後をスタッフに任せる。
夕方、コンテストの資料を来所頂いた営業の方に渡し、昨今の状況についていろいろ話しを伺う。
マイネマオ、24日(月・祝)阪神10R リボン賞出走確定。
連闘だが、無事レースを終えて欲しい。
これが今年最後の競馬。