2013年6月12日 レオス・カラックス「ホーリーモーターズ」

20130613113138_00001台風3号が太平洋上にあり、弱い雨が降っている。
7:00に事務所。
いくつかの連絡事項。
昨晩浮かんで来た、住宅建築の連載の「役者の棲み家」の第一回目のサブタイトル案を関係者に連絡。
同じく、NMRの現場で気になることがいくつかあったので、8:00に松岡君に電話して、現場にいるとのことなので、すぐに現場に行き、いくつかの打合せを行い、事務所に戻る。
ORHの平・断面図の確認を行い、チェック事項を書き出す。
スタッフが置いて行ったOZONEのプロフィールの追加分のたたき台を確認しスケッチ。
10:00スタッフとORHとOZONEの打合せ。
進行中のプロジェクトのスケッチ。
14:00前に事務所を出て、武蔵野大学へ。
14:40から空間造形3の第2課題のエスキスチェック。
10人の学生から、事例調査と図書館に設えてみたい空間の調査レポートを聞き、持って来たアイディアについて説明を聞く。
10人中、全体像の提示があった学生は二人。
ほとんどの学生が、書棚とか、部分的なイメージやスケッチ・部分模型による説明。
キャンパス全体からの分析や、サイトの読み込みの必要性を先週アドバイスしたのだが。
10人の説明を聞き、アドバイスを行い、来週は全体像を見据えたスケール・敷地図入りのスケッチや模型を作ってくるように発破をかけて、18:30前終了。
しばらく準備室で休んで、学校を出て、吉祥寺に。
古書店にちょっと立ち寄り、19:30にバウスシアターにレイトショウの、「ホーリー・モーターズ」レオス・カラックス監督のチケット購入しに行く。
先々週の空間造形3の講評会のまとめの言葉で水谷先生がこの映画について触れ、カラックスの新作の存在を知り、限られた期限のレイトショウなので見に来た。
駅近くの居酒屋で、ちょっと一杯と軽く腹ごしらえをして、20:30前バウスシアターへ戻ると、レイトショウだが結構なお客さんがいる。
20:45上映開始で、22:40終映。
「汚れた血」に対する思いが強く、ちょっと見るのが怖かった。
はじめの四分の一くらいまでは、危惧が現実にならなければ、と思ってみていたが、後半は時間を忘れるくらいに入り込んで、そうなったらあっという間に終ってしまった。
見終わった後の感覚はよくわからない感覚で、先週の水族館劇場の「NOSTROMOあらかじめ喪われた世界へ」を見終わった後に感じた、ピナ・バウシュのヴッパタール舞踊団の公演を見た後のような感覚が再び。
駅まで歩く道に、清らかな水のような映画だったな、と印象が浮かんで来た。
カラックスの映画への思いとか、イメージにたくされたもの(そんなものがあればだが)とか、いくらでも読みようがある映画だが、そんなことをしてはいけない、清らかな水のような映画、というのが印象。
大和町に戻り、一杯やっていると、いろいろなことが浮かびがって来る。
一番印象に残ったデパートの廃屋のシーンで、オスカー(アレックスとも言っていた)がエヴァ/ジーンを抱きかかえるシーンは、「汚れた血」でアレックスがアンナを抱きかかえ、熱くなった道路を横断するシーンにだぶる。
そのシーンの後に歌が続くのも同じで、「ホーリーモーターズ」では「私たちはだれだったのか」と言う歌詞で、まるでアレックスとアンナの関係を思い出しているかのようにも思える。
フライーヤーに使われたそのシーンの写真をよく見ると、果たして男性はドニ・ラヴァンなのかカラックスなのかよくわからず、ショートカットの女性はピのシェのようではないか。
ラストに大きなリムジンが沢山帰ってくる場所のファサードは、どう見ても映画館のビルディングタイプで、モーターがついた大きなリムジンは、フィルムの映写機やカメラを連想してまう。
というように一杯やっていると次々にイメージが浮かび上がってくるので、寝ることにする。
カラックスは現在53才、「汚れた血」が27年前の26才の時の映画。
僕は最近年をとったからか、洗練されたものよりプリミティブなものにひかれるようになっていて、「清らかな水」よりやはり「汚れた血」にちょっとひかれる。
そして映画へのオマージュということで、ツァイ・ミンリャンの「楽日」を思い出した。
ともかく、いろんなところを刺激してくれる映画だった。

事務所概要

自己紹介

住宅設計について

家つくりを考えている方へのメッセージ

大塚 聡・略歴

大塚聡アトリエ・略歴

作品掲載誌

受賞

浅草九倶楽部+浅草九劇・2017

エンガワの家・2012年

改修・隠れ家リトリート・2011年

下北沢の家・2010年

経堂の家・2009年

高尾の家・2007年

中野中央の家・2005年

白州の週末住宅・2005年

北沢の家・2004年

桜新町の家・2004年

遠州浜の家・2002年

軽井沢のゲストハウス・2002年

大和町の家・2000年

深沢の家・1997年

計画案・MYOプロジェクト

コンペ優秀賞・暮しの道具

コンペ案・三次市民ホール

コンペ案・沖縄県看護協会

設計のプロセス

以上が設計のプロセスですが、より詳しくは以下のQ&Aも参考にして頂ければ、と思います。

はじめに

関町の家・建て方

小岩の家・実施計画

小岩の家・内装

小岩の家・鉄骨階段

小岩の家・上棟

小岩の家・木造部分建て方

小岩の家・地下コンクリート壁

小岩の家・根切り+耐圧盤

小岩の家・基礎地盤補強工事

小岩の家-1

空間造形4 写真ギャラリー案内

一次掘削

地鎮祭

魑魅魍魎の生息地帯

坊主No.2

坊主No.1

はじめに

「鉛の心臓」 紅テントの虜に

「唐版 犬狼都市」紅テント洗礼

武蔵野大学環境学部環境学科住環境専攻・都市環境専攻

OZONE家つくりサポート

新宿梁山泊

紫水'DANNA'勇太郎

株式会社ワークス WOORKS Inc.

居待月〜the 18th. moon