昨晩、テレビで瀬戸内寂聴さんのこれまでについての番組があり、寂聴さんが91歳で父とおなじ年で、いつ死んでも良いように毎日を楽しく過ごしている、という話しを聞き、父も病院にいて安心より、この寒い中だが、退院して家に帰って来たほうが、もし万が一があったとしても、幸せなのかもしれない、と思い、妹にメールをしたら、妹もおなじ番組を見ていてそう思った、と返信が来た。
テレビ番組ひとつで生き死にを考えてしまう、お気楽ご気楽な兄弟である。
8:00に事務所。
本日のOZONEのプレゼンの最終パネルと模型をを確認。
そのパネルを使って、プレゼンのリハーサルを時間を計りながら何度か繰り返す。
だいたいの時間配分が読めて来た。
キーワードを忘れないように大事な部分を繰り返してリハーサル。
9:30前スタッフが来たので、ちょっとした修正を指示。
10:00過ぎにスタッフと事務所を出て、西新宿のOZONEへ。
11:00から設計事務所3者によるコンペ案のプレゼン。
順番は到着順にくじ引きで、僕らは最後だったので、前のふたりがくじで、2番・3番を引いたので、必然的に1番手。
実は1番手でやりたかったので、ラッキー。
25分強のプレゼンを3者が繰り返し、OZONEの担当者とクライアントご夫妻から質問がある。
全体が一度終了したところで、地盤等について共通の質問があり、模型を並べて雑談があり、13:00終了。
久しぶりのプレゼンで緊張して疲れた。
果たしてクライアントご夫妻はどのように受け止めてくれただろうか。
ほかの設計の方とスタッフと別れ、OZONE内のトイレへ行くと、途中で、OZONEの昔からのスタッフの方が、OZONE発行の書籍をメンバーに配布するイベントのコーナー にいらして、挨拶をして、幾冊か頂く。
そんなこんなをしていたら、先ほどプレゼンを行ったクライアントご夫妻と担当者の方がそのコナーの前を通り、お礼のご挨拶。
なにかしら縁がある、と言うことだといいのだが。
新宿駅から、市ヶ谷へ。
10年以上前竣工した住宅のシャッターがちょっとした偶然で痛んでしまい、付き合いのある建設会社の方に見てもらう。
クライアント夫人と週明けの段取について話し、14:30過ぎ終了し、遅い昼をとり、事務所に戻る。
明日大和町で作業する資料をまとめたりして、17:30前再び事務所を出て、下北沢のザ・スズナリへ。
18:00ちょっと前に到着し、受付で当日精算をして整理番号をもらい、制作の方とちょっとした確認事項。
古書店等で時間をつぶし、18:30再びザ・スズナリへ戻り、チェ・ミキと落ち合い、開場。
19:00、劇団東京乾電池「かもめ」作:A・チェーホフ 演出:角替和枝 舞台美術:柄本明開演。
途中休憩無しの2時間10分。
演技全体はストレートながら、演出の人物像の読み込みが独特で、それがうまくはまった配役が絶妙で、あっという間の2時間10分。
柄本さんの舞台美術はスズナリをこれ以上使い切った舞台は見たことない、というまさに天才的な才能。
芝居やこの小屋が大好きだ、と言うことがダイレクトに伝わって来る。
東京乾電池の役者陣は、役を演ずるのではなく、役者各人の個性で登場人物になっているところが素晴らしい。
もちろんすべての役者が、というわけではないが、その方向に行こうとする意志が感じられる。
これが東京乾電池の演技論なのかもしれない。
終演後、柄本さんと角替さんに素晴らしかったです、とお礼を言って、チェ・ミキと帰路につく。
チェ・ミキもなんてお洒落(普通に言う意味でのとは違って、自分たいがやりたい事がはっきりしていて、そこに真摯に向かっている姿が見える、という意味かな)で、素敵だった、と感動の様子。
阿佐ヶ谷に戻って、以前梁山泊の三浦さんに教えてもらった焼き鳥屋で一杯やって、大和町に戻る。