何度か二度寝を繰り返し、7:00からベッドで寝る前に少しずつ再読している、「邪宗門」高橋和巳著を読み、8:00に起き出し、進行中のプロジェクトスケッチを行い、11:00過ぎに大和町を出て、駒込の家の現場へ。
各階をまわって進行状況を確認する。
昼から戻って来た建設会社の方と、いくつかの確認事項や決めごとを行い、13:00前現場を出て、にしすがも創造舎へ。
14:00、さいたまゴールドシアター「鴉よ、おれたちは弾丸をこめる」作:清水邦夫 演出:蜷川幸雄開演。
途中休憩無しの70分の一幕。
清水邦夫さんの戯曲をなるべく見ようと最近思っているが、状況は明確なのだがよく理解出来ない非常に詩的な部分がこの芝居にもある。
平均年令75歳の役者の芝居は、見慣れたテンポではなくそれがひとつの個性となっている。
最後、蜷川マジックとでも呼べるような、鮮やかな演出があり、背筋がぞくっとする。
しかしながらその鮮やかさが、今までの芝居をがらっと変えてしまったように感じる。
芝居の質は確実に上がって、それが海外での評価の元にもなっているのだろうが、もしその演出(具体的には描かないが)がなければ、どのような芝居になっていたのか。
初演時はまだ若い石橋蓮司さんや緑魔子さんが老婆を演じていた、と言う。
と言うことは、ラスト実年令に戻る演出だったのか。
今日も帰り道、いろいろな思いが頭の中を駆け巡る。
行きに読んだ「挽歌集 建築があった時代へ」磯崎新著の中の、神代雄一郎さんへの追悼文が、まさに現在の新国立競技場についての建築界の状況への静かな批評になっている。
変わらないんだな。
写真は西巣鴨駅の純粋階段・追悼・赤瀬川原平。