7:00前に事務所。
久しぶりに気持ちのよい朝だ。
Aプロジェクトの昨日の連絡事項を盛り込んだスケジュールを修正し、関係者へメール送信。
その他、進行中のプロジェクトの打合せ準備や連絡事項。
日報を書いてアップ。
大谷口の家の外壁について昨日構造事務所と電話で話し、それを元に、いろいろな可能性を検索などして調べる。
ひとつの方向性がみえて来た。
11:30前に事務所を出て、武蔵野大学へ。
空間造形3の授業も開始。
今年から一コマ授業時間が早くなった。
準備室でアシスタントの学生さんたちと挨拶して、13:00から伊藤先生から課題の説明や注意事項があり、3つのグープに分かれ、今日これからの現地調査や来週の発表についてアドバイスを行う。
この瞬間が設計の中で一番楽しい時間なのだが、もう設計は始まっているよ、と話しても皆ぽかーんとしている。
まあ、毎年そうだが。
14:30に終了し、少し準備室で先生方と話しをして、学校を出て新木場経由で、神谷町の智美術館へ。
新木場で乗り換えると、風が強いからか気のせいか、木の香りが。
「遠くて近い井上有一 展」を見る。
ずいぶん前ウナックトウキョウのサロンで少しだけ書を見たことはあるが、実物をこれだけ見るのははじめてで4、0点の展示だが、丁度良い。
宮沢賢治のコンテ書も沢山あり、嬉しくなる。
明治天皇と昭憲皇太后の歌を書いた双幅は字も歌も良かった。
その後、30分の映像を全部見る。
その中に短いながら、大きな和紙に一文字の書を書く映像と、コンテ書を書いている映像があり、唸りながら書く姿はバド・パウエルを思い出させる。
美術館を出て、すぐ近くの谷口吉郎をはじめとする設計者グループによるホテル・オークラが偉容を誇っているのを横目に見ながら、力をもらったのか、六本木の駅まで歩くのが苦にならない。
しかしながらこの辺りも地下鉄が出来るまでは、車に乗れる人たちの特権的なロケーションだったのが実感出来る。
同じく、今日の課題の敷地の辰巳もロケーションとしては同じだが、こちらはバスか。
天気は荒れる、との予報だったが、途中ちょっと曇ったり風が強くなったが、春らしい天気だった。