昨日の移動で、「戦争論」多木浩二著を読了。
「すでに今日の文明国での戦争は世界性をおびるのだ。それは、世界大戦が起こるという意味ではない。世界性とは、特定の地域での地政学的言説ではなく、それを超えたグローバルな地政学的言説にもとづくということである。
中略
テポドン・ミサイルを日本をこえた太平洋上に向って発射したこと、不審船の追跡劇など不穏な状況がすでにある。それを利用して、日本はあきらかに戦争を予想してとしか考えられないガイドライン関連法案を成立させてしまった。これはどんなに詭弁を弄しようと、アメリカが戦争を始めるときには、日本のあらゆる施設を使うことを可能にし、日本は武力行使を含めた後方支援ができるという態勢をつくりあげてしまったことなのだ。戦争が政治を条件づけたのだ。これにアメリカの第七艦隊の装備を考慮に入れると、ほとんど臨戦態勢だといってよかろう、世界は平和に向かうどころか、とげとげしさをいっそう増してきた。」
この本は1999年に発刊されている。
本日から、以前「戦争論」と同じく、書棚から取り出して来た、「翻訳と日本の近代」丸山真男・加藤周一
講評会の疲れと、遅くまでの打ち上げだったので、8:00に起き出し、9:00前に大和町を出て役所へ。
10:00前にスタッフと落ち合い、建築審査係へ行って確認事項。
窓口は真摯に対応してくれるが、良い判断は出してくれれない。
民間と役所の判断の違いは一体なんなのだろう。
どう考えても安全なことも、条文にこだわって、認めてもらえない。
誰も責任を持ちたくない、と言うのなら、我々個人の一級建築士に任せれば良いのだ、と前々から思っているが、この資格はなんなのだろう。
がっかりして疲れて区役所を出て、銀行に寄って振込をして、11:30過ぎ事務所に戻る。
しかしながら、問題点を計画をよりよくして行く方向へのチャンスと考えることに。
午後一でいくつかの連絡事項。
14:00浅草のプロジェクトの建設会社の方がみえ、状況確認と契約のスケジュールについて話し合う。
15:00前終了して、再び連絡事項いくつか。
溜まりつつある日報を書く。
16:00大谷口の家のキッチン製作会社の方が来所し打合せを行い、17:00終了。
夕方になって窓を開ければエアコンがなくても過ごせる。