「日記のなかの建築家たち」中村敏男著を読了し、「建築少年たちの夢」布野修司著を読み始める。
偶然だが、先日の演劇博物館の企画に役に立ちそうだ。
大和町を7:30過ぎに出て、青山学院大学へ。
前は何度か通った事があるが、キャンパス内へ入るのは初めて。
銀杏並木があるのはいろいろな大学で体験するが、ベンチがこんなに並んでいるキャンパスは初めて。
これだけあれば、みなゆっくりくつろげるのではないだろうか。
昨晩鳥後さんから教わった教室のある建物を確認して、しばらくベンチで休んで、8:45教室へ行くと、鳥越さんがパソコンの準備を始めていた。
学生たちが集まるまで、これまでの鳥越ゼミで「トロールの森」について話して来た事を説明してもらう。
9:00から2年生の鳥越ゼミ。
鳥越さんから紹介され、先ず学生たちに大事な伝達事項、その後に持参したスライドショウでふたつの住宅を例に、場所の作り方について話す。
終了後、鳥越さんが僕の話しを要約し、学生たちにトロールの森に向けての課題の説明を行う。
その後、今日の話しの感想や質問を受けて、10:30ゼミは終了。
学生の相談を受ける鳥越さんとはここで分かれ、学校を出て、裏道を表参道駅へ向かう。
学校を出てすぐに、山田守の住宅に遭遇。
なにかの折に、この辺りに山田守の家があり、カフェになっている事を聞いた事があった。
こじんまりとしていて、もちろん壁はあるのだが、庭と自然につながった風情のなかなか良い空間が出来上がっている。
今の住宅は厚着になりすぎているのかもしれない。
しばらく行くと、妹島さん設計の店舗があった。
表参道から地下鉄で乃木坂に移動して、ギャラリー間の「アジアの日常から:変容する世界での可能性を求めて」へ。
なかなか今日に深い展示で、タイの建築家の模型には、今まで決して見たことがなかったアクティビティの人間の模型があり、唸ってしまった。
引き続き、すぐそばの21-21DESIGN SIGHTの「建築家 フランク・ゲーリー展“IHave an idea"」へ。
アイデアの進展のコーナーの、ボリューム模型から始まって、計画案がドライブして行く過程を、模型で追える展示はその場に立ち合っている臨場感を感じられる好企画。
ここでゲーリー独特の空間の、ある意味洗練さを捨てた手の跡が残る形にこっぴどくやられて、モダニズムの限界を示すかたちに勇気をもらって、次のコーナーのゲーリー・テクノロジーのプレゼンを見て、その空間を実現するための用意周到さに、愕然とさせられる。
しかし、そのコーナーに書かれている、このような分析による3Dを見るのは退屈だが、ここからまた手元に引き寄せて行く作業を行う、と言うようなゲーリーの言葉に接し、何とも言えなくなる。
充実の時間を過ごし、慌てて六本木駅のバス停に向かい、バスで渋谷へ行って井の頭線で下北沢へ。
14:30ちょっと前、北沢タウンホールに到着。
バスが一本遅れたら遅刻だった。
タウンホールで偶然クライアントさんに遭遇。
ご無沙汰してます、と近況報告。
すぐに武蔵野大学の学生たちとアシスタントの学生が集まっている場所に。
本日の予定とやるべき事を説明し、すぐに空間造形4の第2課題の敷地調査に。
丁度、ザ・スズナリのマチネの客入れが始まるところで、その説明をしたり、裏を説明し、敷地を再度まわってみて、下北沢の家へ向かう。
地下のアトリエを見学させて頂く。
丁度稽古の休憩時間で、役者さんもいて雰囲気は分かりやすかったのでは。
下北沢を駅の方まで戻れ、ほとんどクリアランスされてしまったマーケットの周辺を見て、8つある本多グループの劇場入口を全て確認して、タウンホールに戻る。
30分間フリーにして、敷地模型のための調査などを行う時間とする。
16:30再び集まって、近くの珉亭へ。
一杯やりながら、第2課題の説明と先週の提出作品の講評を行う。
その後も建築の話しなどをして、18:30過ぎお開きにして、駅まで行って解散。
急に暑くなり、一日外で、ぐったりと疲れた。