7:30前に起き出し、8:00に事務所へ。
メールチェックを行い、日報を書き足し、早稲田松竹のタイムテーブルの確認。
9:15に高田馬場の早稲田松竹へ出かける。
10:30に「イディオッツ」ラース・フォン・トリアー監督が始まり、12:30に終映。
「イディオッツ」とは愚かなとかばか者という意味。
知的障害者を演じることで、社会のシステムに異和を加えていくグループを、手持ちカメラで照明なしでドキュメンタリーのように撮影した映画だ。
このようなことをなぜするのか、そのグループに偶然紛れ込んでしまった女性の変化を通して話は進む。
最後の最後にその女性が起こす行動に胸を突かれる。
我々が当たり前だと思っているシステムは果たして、本当にそのように暮らしたいからしているのか、それとも社会性という眼を気にして暮らしているだけなのか。
12:50から「ドッグヴィル」ラース・フォン・トリアー監督が始まり、15:50終映。
3時間の映画だが全く長く感じないほど惹きつける映画だ。
「イディオッツ」とは真逆に、非常に人工的な撮影方法。
アメリカの、延いては社会とはを、地域に紛れ込んできた一人の異端者がたどる住民の対応の変化で描いている。
非常にエキセントリックに描いているが、根を曝け出せばこのような対応を、やはり世間体で隠しながらもしていることに思い至る。
2本とも、人間や社会とはを映画で考えたもので、結論はないが惹きつけられる。
地下鉄の駅に向かう道で、なんとしばらく前から日本に来ていると聞いていたマットと偶然出会う。
明日帰国とのことで、この偶然はとても嬉しかった。
SOKに戻って、バリカンを当てシャワーを浴びる。